当ブログ開設8周年-このブログがなぜ恋愛について書かないのか

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どうも、英司です。
おかげ様で、2019年2月に、本ブログも開設から8周年を迎えます。超レッドオーシャンなゲイブログ業界、開設当初は本当に誰も読んでいない中せっせと記事を上げていたのを思い出します。

そんな当ブログも、3回の大幅リニューアルを経て今では記事をUPすればそれなりのアクセス数を記録し、たくさんの方に読んでいただいていることを本当に嬉しく思います。どうもありがとうございます。

ゲイがいつも恋愛をしているわけではない

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お気づきの方も多いかもしれませんが、当ブログにて私はあまり恋愛のことを書いていません。

ゲイの運営するブログと言えば、専ら恋愛ネタがほとんど。人気ブログと言われるブログのほとんどが彼氏との生活を綴ったものです。そりゃ、ゲイとノンケの一番の違いは「恋愛対象」なわけですから、その一番違う部分について綴っているコンテンツは自然と多くなるものでしょう。

しかし、そういったブログを綴っている人たちだって、ブログのネタにするほどではないかもしれないけれど、日々仕事をしてお金を稼ぎ、一般社会の中でいろいろなことを考えながら生きているものです。

ゲイというと、どうしても恋愛ネタがクローズアップされがちです。しかし、私の場合は社会生活を送る中で、「ゲイとして生きてきた自分だからこそ持ち得た視点」を大切にし、社会の一員として世の中について思うこと、考えたことを綴って行こうと思い、このブログを運営しています。

このブログを始めたもともとのきっかけ

もともとこのブログを始めたのは2011年の2月。26歳の誕生日を終えた翌週からです。

26歳 -仕事ではもう「新人」「若手」ではなくなりしっかりしなくてはならない年頃。一方で、大卒であれば社会人になって3年~4年ということで、この時期を境に海外へ留学をしたり、転職をしたり(私もこの時期に転職しました)、一度自分の人生をよく考えて専門学校や夜学に入ったりする同年代の友人も出てきたりする時期。

かと思えば、大学時代のノンケの友人に至っては最初の結婚ラッシュの時期に突入するなど、それまで「同年代」と言えば似たり寄ったりで同じような生活をしていたけれど、この時期を境に生き方や生活スタイル、価値観がものすごく多様化していった時期でした。

そういう世代的な変化の空気をすごく意識させられ始めた最初の時期で、世間的には「アラサー」と呼ばれる年頃に、「その時代のその社会、その環境において、その基本属性(セクシュアリティ含む)で、その年頃を生きる人が考えること」というのは、実はものすごい組み合わせの産物なのではないか、ということを思い、「東京で暮らすミレニアル世代のあるゲイが、2010年代の日本を生きながらリアルに考えたこと」を記録するような感覚で始めたのがこのブログです。

当時「アラサーの入り口」だった私も、今では30代半ばとなりすっかりアラサー世代は卒業。また、2010年代もいよいよ今年が最後、ついには平成も終わります。

まさかこんなにこのブログが続くとは自分でも思っておらず、大変感慨深いものがあります。

恋愛なんてしなくたって良い、彼氏がいなくたって問題ないというメッセージ

これを言うと方方から「負け犬の遠吠え」とからかわれると思いますが(笑)、ゲイだからと言って恋愛しないといけないわけでもないし、彼氏がいなくたって楽しく生きていく方法はすごくたくさんあります。

私もクローゼットなゲイだった時代、様々なゲイブログを拝見していました。しかし恋愛に関するネタが圧倒的に多い中で、どうにも自分が求めている情報と違う、という感覚があったのも事実です。

ゲイ業界に出てきても、リラックスした恋愛というよりは、どこか「せっかくカミングアウトもして同じゲイとたくさん出会えるようになり『自由恋愛』の扉が自分にも開かれたのだから、いずれは誰かこの人というパートナーを見つけなきゃ!」みたいな、少し焦りに似た思いがあったように思い出されます。

でも実際にゲイの友達が増えていくにつれ、むしろ(少なくとも自分が仲良くなった人たちは)恋人を持たない人の方が多くて、だからと言って別に今の生活に不満がある様子もなく、生き生きと暮らしている人の実に多いことか。

そういう生活を送る中で、「実はこういうゲイってものすごく多いのに、(当時はTwitterのようなツールもなかったため)その生活スタイルや考えていることを発信する人が極端に少ない層なんじゃないか?」という思いも芽生え始め、むしろ、クローゼットなゲイだった頃、そういう人たちの情報こそ欲しかったな、という思いに至り、このブログにもその気持ちが色濃く反映されていきました。

すると自然と恋愛に関するネタはほとんど書くことがなくなり、今の形式になっていった、という経緯があります。

2011年-2019年/26歳-34歳の時間で変わったこと

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このブログを始めた翌月に、東日本大震災が発生しました。あの震災は、直接の甚大な被害を受けなかった東京に暮らす私にも、非常に大きな影響を及ぼすものでした。

先のことばかり考え、まだ起きてもいないことに勝手に悩み、頭でかちだった20代前半の頃。しかし、極端な言い方ですが「災害大国の日本に暮らしている以上、いつ自分の生命が絶たれるかもわからないんだ」という感覚を肌で感じるようになり、自分の中にある種の楽観主義が生まれたのも、この時期だったと思います。

まだ起きてもいないことなんかに心配して悩んでいないで、今思ったこと、今やりたいことをしっかりやらないときっと後悔する、と、先人たちには使い古されたようなフレーズですが、あのときの自分にはものすごく腑に落ちる考え方でした。

仕事もプライベートも好転して、毎日が楽しくなり始めたのもあれくらいの年齢の頃だったと思います。今では「良い20代を過ごせたな」、もっと言えば「良い2010年代を過ごせたな」なんて思えるようにもなりました。

こうした経験を経て、すごく良い言葉だなと感じた座右の銘をご紹介します。

「悲観は気分によるもので、楽観は意思によるもの」

仕事面においても、まだこのブログを始めたくらいの年齢の頃は、自分さえ成果を出していればそれで評価され、ひたすら手と足を速く動かして仕事をこなす、という働き方をしていたと思います。しかし、今は極端に言えば「判断すること」が一番の重要な仕事になりました。そういう立場でありながら、いつもいつも悲観的なことばかり考えていて、ネガティブな発言ばかりしていたら、物事が明るい方向に進む選択や判断なんてできるわけがありません。

自分の発する言葉や態度、振る舞いが周囲(特に若い世代)に与える影響もしっかり考えていかなくてはなりません。26歳から34歳になるまでの間で得た一番の教訓は、まさにこうした「楽観的になることで人生は上向く」ということだったんじゃないかと思います。

まぁ、今回は少し社会的な内容ではなく、ブログの8周年にかこつけていろいろ自分語りをしてしまいましたが、いかがでしたでしょうか(笑)

改めてですが、こちらのブログを読んでくださり、ありがとうございます。今後も更新を続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。

英司

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