もうすぐ33歳-20代の頃との比較から考えた、仕事やお金のこと

ライフ
この記事は約8分で読めます。

どうも、英司です。いつもはLGBTネタや社会全般のネタが多い当ブログですが、今回は少し趣向を変えてみたいと思います。

僕も来月2月に33歳の誕生日を迎えます。昔は大人だと思っていた「30代」も、すっかり中盤にさしかかって来る頃です。そんなこともあり、最近は「仕事」や「お金」のことについて考えることも多くなって来ました。

スポンサーリンク

環境や立場の変化で意識し始めたこと

日々忙しく、嬉しいこと、悲しいことが慌ただしく交互に押し寄せて来ていた激動の20代の日々も終わって久しい最近、30代もあと少しでアラサーを卒業し、中盤に差し掛かろうとしています。その中で、家族のこと、友人のこと、仕事のことなど、20代の頃と変わったこともたくさん出てきました。

中でも仕事関係での変化だけに的を絞ってみても、たくさんの変化がありました。

かつて「若手」と呼ばれていた頃、毎日夜遅くまで残業をしたり、とにかく機敏に動き回ったりして仕事の件数・総量を捌いて利益に貢献する、という働き方ができていました。

しかし今、同じ働き方を続けることはできません。

というか、同じ働き方をしていたらまだまだ体力のある現在の若手に負けてしまい、既に若手とは体力や機動力で劣ってしまっている私なんかは太刀打ちできません。

そうすると何で勝負するかと言うと、経験値や統計的裏付け、処理能力と言ったスキルを駆使して下す「意思決定」によって1件あたりの仕事の付加価値を高めて利益に貢献するしかありません。

例えば、わかりやすく営業の仕事で例えると、若手社員はとにかくアポイントの件数、成約の件数をがむしゃらに積み上げて力業で会社の業績に貢献することができるでしょう。

しかし、私の年齢になるとそれだけではなかなか難しく、成約にかけている時間と労力対売上額や利益額を綿密に計算した上で、敢えて「こういう業界・業種は捨てる」という「決断」をしたり、大口取引先となる顧客の共通点やアプローチ方法の「法則性」を見出し、今度はそこに戦略的に接触を持つようにする方法を考えたりするなど、会社として「やること」「やらないこと」を決め、「方針を示す」ことをミッションとしていかなければなりません。

私がやっているWEBマーケティングや広報PRの仕事も一緒で、常に「何をやるのか」「やるとしたらどういう方針でやるのか」そして「何をやらないのか」を決定していく作業の連続です。

中でも、「やること」を決めるのは比較的容易なのですが、「やらないこと」「止めること」を決めるのはとても勇気が要り、判断も容易ではありません。

何かを「やること」で発生するメリットはたくさんあります。デメリットと言えば「お金がかかる」ということくらいですから、極力お金をかけない方法を考えたり、それでもかかってしまうお金よりも得られるメリットの方が大きいことを証明したりすれば良いのですが、その反対はなかなか手ごわいです。

やらないこと/止めることで発生する時間や金銭的、工数的メリットが、そのことで発生しうる機会損失を上回っていることを、論理的に社内の人間に説明するには、相当なデータを組み合わせた実績ベースの分析が必要で、しかもそれをわかりやすく伝える能力も必要になります。

自社のデータだけではなく、日々新しくリリースされ続けるWEB広告の表示の仕組みやテクノロジーにも目を配り、業界の動向、社会情勢、法改正の情報など、様々な情報から趨勢を読み取り、自社が採用しているプロモーション手法が有効かどうか、陳腐化していないかどうか等を常に客観的に判断しなくてはいけません。

このように、若手の頃の「足で稼ぐ」「手を動かして稼ぐ」という仕事の仕方から「正しい決定をして稼ぐ」という仕事の仕方への大きなシフトが、この数年で起きていたように思います。

スポンサーリンク

ホワイトカラーの仕事の醍醐味もわかってきた

新入社員時代に働いていた会社には、会社が用意した明確な行動パッケージというものがありました。

当時は営業をやっていましたから、「全社通して1件あたりの平均売上額は○円で成約率は○%だから、そこから逆算して1日に○件の訪問が必要で、そのためには1日に○件のテレアポが必要で…」と言った具合に、会社が計算して弾き出した膨大なデータから割り出された行動目標とマニュアルが用意されており、朝から晩までその行動目標のノルマをこなす、と言ったイメージの仕事のやり方です。

当時はまだ若くて勢いがあったし、むしろ社会や仕事に対してあまり知識もなかったため、実はそういう仕事のやり方はあまり辛いと思うこともなく、一種のゲームのような感覚でこなしていたかと思います。

ただ、25歳の頃にWEBマーケティングや広報PR関係の職種になり、そもそも「足で稼ぐ」という方法ができなくなりました。

もともとは自分で希望をして就いた職種でしたが、ある決定が売上を何倍にもしたり、逆に何分の一にもしたりする部門だということを思い知ることになり、当時の自分はそういう仕事をするにはあまりに無知で、「適正な判断」をするための知識の総量も分析力もまだまだで、幾度となく無力感や敗北感、「自分はこんなことで良いのだろうか」という不安感に苛まれたものです。

一時は早々に効果が出そうな小手先のテクニックを求めて書店に走ったこともありましたが、結局のところ、先程申し上げたように経済や社会、会社、お金の流れ等と言ったマクロな知識やそれを利用した分析力を地道に付けていかなければ、適正な判断などできっこない、という結論に達し、愚直に世の中のことを勉強して行くことになりました。

そうしているうちに、だんだんと仕事面でも的を得た発想や発言が出てくるようになり、立案する企画も通るようになってきて、さまざまな知識を身に付けたことで仕事において「鉱脈」にたどり着く感触を実感し、仕事が楽しく感じられるようになってきたのは28歳~29歳くらいの頃だったかと思います。

まさに、付加価値労働者という意味でのホワイトカラーの仕事をしているな、という感覚を持って行きました。

最近チャレンジしていること

そんなわけで、このように社会や経済のことについて知れば知るほど、「適正な判断」に近づけるという感覚を持つことができたため、以前から非常に興味を持っていたことがありました。

それこそが株式投資です。

「今更かよ!」感すごいんですが(笑)、これも、儲けたいという気持ちが無いと言ったら嘘になりますが、どちらかと言えば関心のある業界や、本業の仕事で知っておくべき業界の情報収集によりコミットするモチベーションアップになるかな、と思って、チャレンジしてみようと思っていたことの一つです。

NISAの口座開設完了の連絡が来てすぐに着手したのですが、実際やってみるととても楽しいですね。

昔から未来年表や未来地図みたいなサイトや書籍を見るのがとても好きだったのですが、そこから逆算して、いつ頃にどんなことが起きそうか、その際、どんな業界のどんな会社が儲かりそうかなんてことを考え始めると、とても楽しいです。

他にも、今年の国会で話し合われる予定の内容や成立が見込まれる法案を確認し、それによって賑わう業界や企業はどんなところか、という視点で世の中を見始めると、ニュースも以前より面白く感じ、あらゆる情報収集の感度が明らかに高くなったと感じています。

こうしたマクロな経済や社会情勢を知ることが本業の仕事にも良い風に作用することは確証済みなので、今のところとても楽しみながら始めることができています。

また、昔は株式投資と言うと何百万円ものお金が必要かと思っていたのですが、実際調べてみると2万円~3万円で購入できる株はたくさんあり、10万円もあれば複数の会社の株を取得することができます。

チャートの見方や分析方法、効果的な買い方や各種指標の見方など、そのあたりの細かい知識をものすごくわかりやすく、且つ必要な情報を過不足なく書いてある良書とも出会うことができたので、下記にご紹介しておきます。

世界一やさしい 株の教科書 1年生

ここからは個人的な考えですが…

僕もつい最近まで、お金のことには無頓着でした。しかし考えてみれば、「身体を壊したときのために…」と、明確な目的も目標金額もないまま貯金をするのは、いくら貯まっても不安感は払拭できません。

欲しいもののためや、旅行に行くための貯金は楽しみながらできますが、こういう類の貯金は同時にストレスも溜まります。

それならば、病気や怪我で入院したら入院費や治療費、手術代金を払ってくれる掛け捨ての保険に入る方がずっとストレスもないことに気付き、昨年、都民共済の医療保険に加入しました。

ただ、あまり若いうちは保守的にならないことも大事だと思います。お金の「守り方」「増やし方」はいくつになっても勉強できますが、お金の「稼ぎ方」は、やはり若い頃に身に着けた方法がその後の人生を左右するな、ということを、最近とてもよく実感しています。

あとは何と言っても若い頃はお金の「使い方」もたくさん覚えて欲しいと思います。ぶっちゃけ僕は、20代の時はたくさんお金を使うべきだという立場の人間です。

昔、有名ブロガーのちきりんさんもブログで仰っていましたが、年齢によってお金の価値って変わるんですよね。

例えば大学生の子が「将来のために…」という理由で3,000円の飲み会を1回我慢したとして、では大人になった時、その3,000円で何ができるかという話をされていたことがありました。

今となっては正直3,000円では赤ちょうちんでビールと焼鳥を飲み食いして終わりです(笑)
ちょっとしたストレス解消になるかもしれませんが、正直それだけです(もちろんそれも必要なことですが)。

しかし、大学生にとっての3,000円はもっと貴重なもので、その飲み会に行くことで就活中の先輩や同期にたくさん会うことができて、様々な情報交換ができるかもしれないし、他大学の人と知り合えて、その後も交流が続く関係になっていたかもしれない。

何が言いたいかというと、同じ金額のお金でも、それを使う「タイミング」によって得られる情報価値や感動は全然違う、ということ。

特に学生の時に手にできるお金は限られているし、数年すれば働きに出て嫌でもお金を稼ぐようになる(しかも学生バイト時代の何倍も)のだから、「将来のために貯金」なんて野暮なことを言わないで、たくさん使って「お金の効果的な使い方」を学んで欲しいなと思いました(もちろん、熱中できる仕事に出会ってお金を「稼ぐ方法」も!)。

そんなこんなでそろそろ迎える30代中盤戦。仕事やお金とのうまい付き合い方、というのは、永遠に正解の固まらないテーマなのかもしれませんね。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました